地域の皆様へ、3つのお願い。

平素より大変お世話になっております。当院から地域の皆様へお詫びと、3つのお願いがございます。

① 地域住民の皆様と、関係機関の相談職の皆様へ。お陰様で新規のご依頼、ご相談を留まることなくいただいている状態です。スタッフを増員しておりますが、医師が一人のため飽和状態を迎えつつあります。新規のご依頼、ご相談につきまして、急を要する案件につきましては今後も迅速に対応いたします。ご遠慮なくお問い合わせ、ご相談ください。急がなくても良さそうな案件につきましては、多少お時間をいただくかもしれません。できる限り迅速に対応いたしますので、大変申し訳ございませんがご了承のほどよろしくお願いいたします。

② 地域住民の皆様へ。当院は機能強化型の訪問診療専門のクリニックです。患者様の急変時や体調不良時は24時間、365日の対応が制度上、義務付けられております。24時間、365日のサポート体制を維持するため、患者様の状態を可能な限り把握しておく必要性から、当院では月2回の定期訪問を必ず行わせていただきます。月1回の訪問では一般外来と変わらなくなってしまい、また24時間、365日の対応が義務付けられているからこそ訪問診療は一般外来と比べて診療報酬が割高に設定されております。昨今、高齢社会となり通院が難しくなる患者様が増えている観点から、患者様宅へ診察に伺っている一般外来のクリニックも増えてきております。そのようなクリニックは24時間、365日対応ではありませんが、1~2か月に1回、主に処方のみ希望の患者様、ご家族の方はこちらを選択していただくのも選択肢の一つかもしれません。機能強化型訪問診療に対するご理解のほどよろしくお願いいたします。

③ 関係機関の相談職の皆様へ。日頃より当院をご贔屓にしていただきありがとうございます。患者様をご紹介いただくにあたりお願いがございます。ご紹介いただく患者様が本当にご自宅で暮らしていくことが可能か、今一度ご吟味の上、ご紹介いただけますと幸いです。例えば私が病院勤務医だったころ、入院患者を新規に担当した時点で退院調整が始まると意識していました。調整が必要なケースは入院段階からMSWに介入していただいてました。つまり、ゴール設定が最重要だと考えています。地域の困難事例につきましては難しいことも多々あろうかと思いますが、『自宅に住み続けるのは厳しいのでは?』と思われるケースもございます。当院は医療機関ですので提供できるのはあくまで医療に関することのみです。当院も地域医療の一端を担っている責務からできる限りのご協力を惜しみませんが、今風に言うところの『丸投げ』や『無茶ぶり』のような案件につきましては、大変申し訳ありませんがお引き受けできないこともありうることをご承知おきください。

重ねましてご理解、ご了承のほどよろしくお願い申し上げます。 浅川拝